現役世代の僕らは定年退職後の年金に期待してはいけない。
だからと言って、今働いている会社に期待を持つのも危険ですよね。
これから定年退職が70歳まで伸びるかもだけど、そもそも、60歳を越えてまで僕は会社にしがみ付きたくない。
理想は現役の内に事業を始めて、軌道に乗ったら法人化して、そのタイミングで会社を退職かな。
そんなことを考えている最中に出会ったのが本書。
「小さな会社☆儲けのルール」
タイトル、「小さな会社」ってのが味噌!
本書は、従業員1人から30人未満の企業を対象にした内容で書かれています。
だから、これから事業を始めるかもって人にピッタリな内容。
是非、これから事業を始める皆さんにも読んでもらいたい。
おすすめする理由を一つ上げるとすれば、
タイトルの通り、小さな会社が成功するための方法を学べること。
世の中に紹介されている情報の9割は大企業のもので、小さな会社のための情報ってあまりないんです。
確かに僕の本棚も、そしてよく観るビスネス系YouTubeも、大企業の成功物語がほとんど。
スティーブ・ジョブスの名前が出てくるような感じのヤツです…。
本書を読んで痛感しました。
大企業経営でない僕らは、自身の本棚にあるそれらを自身のビジネスに適用しても無駄なんだと。
それでは、僕が本書を読んで、特に参考になった3つの戦略、そして2つの法則を皆さんに紹介したいと思います。
僕らの基本戦略
ランチェスター戦略とは
皆さん、ランチェスター戦略ってご存じですか?
考案者はイギリス人で自動車会社の経営者。
ランチェスター戦略とは本来、戦いの戦略なんですが、
この戦いの戦略。ビジネスとの相性がめちゃくちゃいいんです。
実際、この戦略は「経営戦略の基本」と呼ばれ、名の知れた企業の創業期に用いられていることで有名です。
「ソフトバンク」とか「セブンーイレブン」とか「H・I・S」とか…
この自動車会社の経営者ランチェスターさんは第一次世界大戦の勃発に刺激を受けて、
2つの法則を発表しました。
この2つの法則がすごい!
これら2つの法則を知った僕は目から鱗が落ちました。
これ、知っとかないといけないヤツや!って。
それらメチャクチャ勉強になった2つの法則を皆さんに紹介します。
第一法則
第一法則は、接近戦・体当たり戦では、兵力数に違いがあっても、戦死者・損害の割合は同じであるです。
例えば、100人の槍隊と60人の槍隊がどちらかが全滅するまで戦うと双方の損害は同じ60人になります。
1000人vs60人でも双方の損害は同じ60人です。
信じがたいですよね。
でも、歴史上の戦いで立証されていて、実際、羽柴秀吉と明智光秀の戦いでは、
秀吉軍が2倍の軍勢でしたが、損害は双方同じだったようです。
第二法則
第二法則は、射程距離の長い武器を使った戦いでは、戦力の強い方が2乗作用で有利になるです。
同じ性能で射程距離が長い武器を使い離れて戦うと双方の力関係は2乗比となるんです。
例えば、A軍が5人、B軍には2人いて、離れてライフルで打ち合った場合、
A軍の5人は、B軍の1人から攻撃を受ける確率は5分の1です。
つまり、5分の1の確率をもった2人から攻撃を受けることになるので、A軍の計算上の損害は5分の2になります。
一方、B軍の2人は、A軍の1人から攻撃を受ける確率は2分の1です。
これを5人から受けますから、B軍の計算上の損害は2分の5となります。
A軍とB軍の計算上の損害を比較すると、4対25の損害となって、
攻撃力はこの逆なので、5対2で戦いをすると実際は、25対4と大差の力関係になります。
「第一法則の接近戦」と「第二法則の遠距離戦」の違い。
いかがでしょうか?
射程距離の長い武器で戦う場合は、兵力差が信じられないくらい攻撃力の差になります。
数的有利の場合、絶対に遠距離戦ですね!
ビジネスに例えると、数的有利な大企業は遠距離戦を好みます。
遠距離戦は、広範囲をカバーできる「代理店販売」や「ネット販売」になるんでしょうか。
大手企業の販売網は全国津々浦々です。
逆に数的不利の場合は接近戦に持ち込むことで互角の戦いができるんじゃないかと思います。
そう、僕ら弱者は接近戦に持ち込まないといけないんです。
つまり、営業エリアと商品を限定して、距離的にも商流的にのもエンドユーザーに近いところでビジネスをするです。
圧倒的に強い武器(圧倒的な商品力)を持っていれば話は別ですが…
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