「ものすごく頭がよくなった気がする」
僕がこの本を読んだ感想です。
書いている内容は凄く有益だけど、僕には難解な本。
でも本当に内容は素晴らしくて、皆さんにおススメしたい本。
その中で僕が学べた、たった一つのことをご紹介したいと思います。
こんな僕でも学べた、たった1つのこと
雰囲気にだまされない!
皆さんは買い物で、セット〇〇円とか安そうな雰囲気でつい買ってしまうことないですか?
僕はよくあります。笑
例えば、スーパーの特売で「野菜5品買うとセット500円」とか、それが本当に必要なのかをあまり考えず、
「お得かも」の雰囲気でつい買ってしまいます。
そんな雰囲気にだまされる僕が本書で学んだこと、それは雰囲気みたいなボヤっとしたものをハッキリさせることです。
といっても、なんだか分かりずらいですよね。
ですから、わかりやすいように僕の散髪代で例えてみたいと思います。
僕の行く美容院はカットで5,000円くらいです。
それが整髪からスタイリングまでのパッケージで売られています。
だいたいそうですね(笑)
パッケージの中身を明確にする!
僕の散髪代5,000円の中身はこんな感じ。
- 散髪
- 洗髪
- マッサージ
- ドライヤー
- スタイリング
このリストだけ見ても、どのサービスにいくら払っているのかボヤっとして分からないですよね。
それを時間あたりで計算してみたいと思います。
それぞれのサービスに掛かった時間を見てみます。
サービス名 | 掛かった時間 |
散髪 | 25分 |
洗髪 | 10分 |
マッサージ | 5分 |
ドライヤー | 5分 |
スタイリング | 5分 |
美容院でサービスを受ける時間は…足し算すると…、全体で50分掛かっているのがわかります。
代金は5,000円なので…、1分あたり100円です。
そして、1分100円で計算するとサービスそれぞれの代金はこうなります。
サービス名 | 掛かった時間 | 掛かった費用 |
散髪 | 25分 | 2,500円 |
洗髪 | 10分 | 1,000円 |
マッサージ | 5分 | 500円 |
ドライヤー | 5分 | 500円 |
スタイリング | 5分 | 500円 |
散髪代に2,500円、そのほか自分でもできるようなものに2,500円を支払っていることがわかります。
僕は、髪を切る技術に5,000円支払って、あとは付随するサービスでしょって思ってました。
しかし、美容院に行くことの本質は髪の毛を切ることです。
それ以外のサービスはなくてもいいような気がします。
個人的には、「気分が良くなる」とか「リラックスできる」とか情緒的なことに価値を感じているから満足していますけどね...
まとめ
上で例えた散髪代のようなほぼ技術料的なサービスは、時間あたりの料金を計算すると分かりやすくなりました。
そして、どのサービスにいくら支払っているのかが見えるようになり、ボヤっとしている雰囲気的なものをハッキリさせることが出来きました。
ハッキリさせるとは、言い換えるとものの本質を考えるってことです。
このように、本書は「考える」とはこういう事なんだと学べる一冊です。
企業参謀を読んだ思ったこと
今回、取り上げた内容はほんの一部で、もっともっと有益で面白い戦略的思考の方法が書かれています。
そしてなにより1985年が初版のビジネス本なのに古さを感じない。
それは30年以上に日本が変わってないからかな?
僕が例えで書いた床屋業ですが、著者は本書でこう言っています。
「床屋業は、日本の組合の中でもっとも統制のとれたもののようで、顧客である我々にパッケージの中身の選択をほとんど許してくれない。こうした、人為的な価格統制のあるところでは、通常、賢明なる者にとってはまたとない市場のポテンシャルが発生するものである。」
出典:企業参謀
1985年 本書の初版
1995年 QBハウスの創業
実に学ぶべき事が豊富な本です。
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