仕事や恋愛、いろんなところで説明が下手な人って大損しますよね。
「お前、さっきら何が言いたいんだよ」
「あなた、結局、何が言いたいのよ」
確かに、このように怒られるのは嫌ですよ。
だからと言って、「説明が上手いと何が得があるの?」
基本的に説明が上手い人って “仕事ができるな” って思いません?
逆に、説明が下手な人って、すごくクオリティが高いものを何が制作したとしても、
「何言ってんのこいつ」
「報告、わけわかんないんだけど」
ってなった時点で、できない人に認定されてしまう。
説明が上手くなるには、何も、空を飛ぶような難しいことではないんです。
実は、ポイントさえ押さえれば 説明は劇的に上手くなります。
この記事では、その説明が上手くなるポイントをお伝えしたいと思います。
説明が下手な人の特徴
自分の都合で必死になって、相手のメリットを考えない
何か説明しないと!と話し始める時。
だいたい、自分のことばかり考えてるませんか?
「うわぁ緊張するぅ」
「報告、上手くいくかなぁ」
何かを説明するとき、相手のメリットが命です。
常に人はメリットがあると耳を傾けます。
恋愛とかそうですよね。
皆さんも、好きな人の話なら聞きたいですよね。
相手のメリットファースト!
「でも、それって人によるやん」
そう、人によるんです。
だから、相手によって話し方を変えていくことが1つのポイント!
とは言うものの、相手によってメリットが違う所が難しいんですよね。
しかも、メリットが同じでも相手の癖が違う。
例えば、あの上司と、この上司でもこだわるポイントが違う。
利益を重視している数字を重視している上司と、人間関係や各所への調整を重視している上司。
そんな時に数字の話を、人間関係を重視している上司に説明するのはNG。
そう、だから、相手ファーストで戦略を変えてカスタマイズする必要があるんです。
皆さんは、そういう発想で説明をしていますか?
説明が下手な人は相手ファーストで説明をカスタマイズできていない。
常にどの人にも同じ話し方をしてしまう。
まるで、どの客にも同じ髪型に整える美容院です。
相手によって説明の仕方を変えない
説明が上手いかどうかは、話し手の問題だと思い込んでましたよね。
「自分の説明がうまけりゃ、どんな相手でも上手い説明ができるんじゃない?」
「違う違う!」
先にも言いましたが、相手によってやり方を変えないといけないんです。
ここポイントです!
だから、”上司への報告” 、”部下への指示”、”お客さんや投資家へのセールストーク”
これ全然やり方が違います。
上司への報告は結論が先ってよく言われますよね。
でも、これは、全てのタイミングではない。
結論から言う相手と、結論を後で言う相手がいます。
上司は結論が先。
お客さんには結論は後。
「この商品を買って欲しいんです」ていう結論から言っちゃったら、あれってなりますよね。
ネタバレってやつです。
ロジカルで結論ファーストでしゃべった方がいいねって場合と。
逆に、結論じゃないところから説明した方が面白くて楽しく聞ける場合があります。
だから、絶対にこの喋り方だったらOKってのはないんです。
相手の特徴を捉えて攻略する。
つまり話し方を変える。
説明の下手な人は相手を見ていない。
相手を攻略しようとしないで、相手を見ていないで、常に自分のやり方で説明をしてしまう。
そうゆう人を説明が下手な人って言います。
一流の説明ができる人ってのは、この相手には何がいいかなって分析して話せる人です。
「その人によるってのはわかるけれど、じゃぁ、それを大まかに分類して教えてくれよ!」ですよね。
では、3つに分類して説明が上手くなるポイントをお伝えします。
- 上司への報告
- 部下への指示
- お客さんへのプレゼン
上司への報告が上手くなるコツ
なんせ、怒られるのはコレです。
自分より立場が上の人に何かを説明しないといけない時、常にダメ出しがある。
「君の話はどうもややこしくてわからん」
「結局何が言いたいんだ」
これなんですよ!
その最たるブチギレポイントが、”何が言いたいのか分からない” です。
先に、上司の特徴によって戦略は変わると言いました。
しかし、キレるポイントはかなり似ています。
なぜ、上司はぶちぎれるのか?
事実と解釈を区別する
なぜ、上司はブチギレるのか?
それは、“事実と解釈を混ぜて報告してしまう“ これです!
上司から、「あの件、どうなったんだ?」って、聞かれるときありますよね。
その時に、つい自分の解釈を言ってしまいます。
「いけると思います!」
「順調そうです!」
これが、なんで起きてしまうのか?
ネガティブな報告をする時にビビるから。
自分なりに怒られない言葉を使ってしまうんですね。
上司がなぜ「あの件、どうなったんだ?」って聞くのか。
上司は現状を把握したいんです。
次の打ち手を決めるための判断材料が欲しい。
先ずは “事実” が聞きたいんです。
だから、事実と解釈を混ぜて報告した場合、間違いなくブチギレられる。
何故かと言いうと、判断が誤ってしまった場合に非常に大きなリスクになるから。
もし、部下のポジティブな解釈で現状を判断し行動して、そうじゃなかった場合大損害になりますよね。
ただ、ここで誤って欲しくないのは、解釈を一切するなってことじゃないんです。
解釈をせずに事実だけを言った場合、それはそれで大変なことになります。
「売り上げは下がっております」
「それに関して君はどう思うんだ?」
「いやぁ…その…」
そうなんです。
ただ報告だけして、何も考えてない奴になる。
これは、何を怒られているかと言うと、
“それについて何も考えていない”
つまり、自分なりの意見を持っていないってことなんです。
事実→解釈の順番を大事にする
上司への報告は、事実から解釈。
これ鉄則です!
逆でもダメだし
事実だけでもダメ
解釈だけでもダメ
上司への報告でブチギレられるのが、”事実と解釈が曖昧” もしくは “どちらかしかない” です。
そして、解釈を言いう時に気をつけたいポインがあります。
解釈を言った時にですね、まず聞かれます。
「君はなぜそう思う?」
解釈した根拠を聞かれます。
ここで、解釈の根拠とすべきものの優先順位を言っときます。
これ、めちゃくちゃ大事ですね。
第1位はもちろん:数字
「過去の実績からこれをすると◯◯%売上げが上がっています」
大事なのは、「お前の勘でしゃべるなよ」なんですね。
でも、ちょうどいい数字がありませんって時、
第2位:仮説を立てる
類似する何かのデータを類推する。
「違う業種でこう言うデータある、これは、ウチの業界でも当てはまるのではないか?」
直のデータでは無いけど、似たデータで自分の論理を組み立てる
これ、難しいことじゃ無いんですよ。
要は、根拠さえあればいいんです。
根拠なき作戦は腹が立つんですね。
でも、直のデータがない仮説もちょっと難しいとなった時、
第3位:経験談
過去の経験で実績を上げたことをアイデアとするんです。
このように、大事なことは根拠を用意しとけ!ってことです。
なぜか?
必ず聞いてくるから。
ネガティブな報告を受けた上司の返答が、
「へー」じゃ不安になりますよね。
上司は現状を把握して、それをブラスに持っていくために必ず解釈の根拠を聞いてきます。
おさらいですが、その根拠の優先順位は、
- 数字
- 仮説
- 経験
部下の指示が上手くなるコツ
簡潔に言い過ぎない
部下への指示下手な人
これが一体何をしているのか?
それは、“簡潔にいいすぎている“
「何時までに、これをこうしといてくれ」
「とにかくやればいいんだよ」
こう言う指示をすると部下はだんだんダメになります。
理由を説明せずに淡白に言うとですね。
部下は、よくわからないけど、とにかくやればいいんだという指示待ち状態になります。
指示待ちの状態がどんな悲劇を生むかと言いうと…
変化に対応できなくなるんです。
「お得意様のAさんにワインをお届けしなさい」
「Aさんにワインですね、わかりました!」
「Aさんにワインをお届けしてきました!」
「そうか、ありがとう」
「ところで、Aさん喜んでたか?」
「いえ、Aさんはお酒を飲めないようです」
この悲劇は、説明が内容に偏っていたから。
先に言ったように、”上司への報告は簡潔に上司が知りたいことを言う” ですよね。
ですが、そのやり方で部下に簡潔に内容を言ってしまうとどうなるか?
対応できなくなる。
じゃぁ、どうすればいいの?
内容より目的に重点を置く
上司から部下への指示は、理由を重点的にシェアする!
「今回、Aさんにワインを届けてほしい」
「わかりました、行ってきます」
「ちょっと待って」
「なぜAさんにワインを届けるのか?を理解してほしい」
「なぜですか?」
「実は、Aさん、今日結婚記念日なんだ」
「だから、お祝いをしたいなと思ってる」
「ただ、ワインがお好きかどうかあやふやなんだ」
「とにかくAさんが喜ぶ顔がみたい、これが目的だからね」
「わかりました」
こう言うことですよね。
なんでこいつは気が効かないヤツなんだろうの時は、目的がシェアされていないことが大きい。
なので、目的がわかんなかったら聞いていんだよって雰囲気をつくることが大事です。
「とにかく、言われたことをやりゃいいんだよ」
「理由なんて聞かなくていいんだよ」
って怒り方をしちゃうと、大事な時にミスをします。
理由や背景をしっかり説明する。
これが上司が部下に説明を上手くできるポイントです!
客や投資家へのプレゼンが上手くなるコツ
結論を後出しする
部下から上司へ、そして上司から部下への説明のポイントがわかった。
じゃぁ、皆さんが知りたいのはお客さんや投資家への説明。
つまり、お金をもらう時の説明のポイントですよね。
お客さんにプレゼンをする時、下手な説明の特徴、それは、逆に結論ファーストで行っていまう。
結論ファーストでプレゼンするってことは、
「まず、商品を買っていただきたいです」から入っちゃうこと。
ビジネスの報告の時は、簡潔に。
部下への指示は、目的や背景を大事に。
でもお客さんの時は違うんです。
盛り上げたい、楽しませたいへの演出が大事なんです!
名探偵コナンで、冒頭に犯人がわかってしまうと面白くないですよね
結論ファーストがいい場合と、結論をあえて引っ張って楽しませて感動させる方がいい場合。
これも、相手によってカスタマイズが大事なんですね。
分かりやすい言葉を使う
お客さんの説明でやってしまうのは、カッコつけて自爆しちゃうです。
お客さんにバカだと思われたくないから、難しい言葉使っちゃうんです。
ところが、お客さんは全然食いついていない。
なぜか?
分かんないんです。
難しくて。
皆さん、難しく分かんないって経験をたくさんしてるはずなんですよ。
でも、お客さんに買ってほしいってなった時、なぜか難しい言葉を並べたくなるんです。
それば、ビビるから。
バカだと思われたくないから。
ここがポイントなんですが、
人は、難しい言葉や自分が分からない言葉を使われて時にイラッとするんです。
マウントを取られている気持ちになるんです。
実は、お客さんもバカだと思われたくないんです。
あなたが、ご満悦で説明している時、お客さんは凹んでます。
お客さんが凹むとどうなるか?
商品は買ってもらえなくなります。
人は会話の中で、2割、分からない言葉が出てくると判断をシャットダウンするってデータがあります。
「でも、難しい専門用語を使わないって、逆に難しくないですか?」
難しいです。
当たり前です!
簡単な言葉だけで説明する方が、何倍も難しいんです。
難しいからこそ、簡単な言葉で説明すると、相手は “この人は気配りのできる人なんだな” って思うんです。
それに、お客さんは簡単な言葉を使われて “こいつ舐めてんな” って思いません。
難しい言葉を使ってカッコよく説明したつもりが、ブチ切れられる、もしくは嫌われることはあありますが、
分かりやすく説明して起こられることはありません。
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