ストーリーを伝えることが出来て、あらゆる人の心を掴むことできるとしたら…
ちょっとしたストーリーで、グッと引き込まれるときないですか?
例えばテレビCM
僕の場合、生命保険のCMです。
母子家庭の日常を描いたCMで、そのお母さんが病気を患っているんです。
小学生の子供のために、病気を隠して頑張る母親の姿。
そのストーリーがいつも心に刺さります。
情報とストーリーは、違う力を持っています。
だから情報とストーリーを区別して扱わないと大ダメージを受ける!
例えば、面接。
人生掛かった面接で、なぜ上手く喋れないのか?
それは、情報を喋っているから。
ついつい、一生懸命自分のスペックを話してしまうんですね。
「どこどこの大学を出て、こういう資格を持っていて・・・」
人は、ストーリーを求めているのに、伝えたい時、話すときは情報を話してしまう。
ストーリーをしゃべることが出来ればきっと相手の心を掴めるのに!
それは、面接だけじゃなく、恋愛だってそう。
「3年前、君と出会う前の僕は・・・」
「ここで君と出会ったその時から・・・」
それが、情報だったら
「現在の年収600万円です」
「健康状態は良好です」
「結婚してしてさい!」
恋愛で、自分の年収を話す男のこと笑えないですよ。
かつて、面接の時に自分のスペックばかりをひたすら話してましたから。
つまり、何を伝えれば人の心は掴めて、何を伝えれば人の心は離れていくか。
人の心の掴み方
そして、ストーリーの伝え方を、一緒に学びましょう!
ストーリーが情報より心を動かす3つのポイント
人が心を動かされて行動を変えるには、3つのポイントがあります。
ストーリーはその3つのポイントをスムーズに通ることができる。
- 注意を引く
- 感化させる
- 持続力を持たせる
それぞれを解説していきたいと思います。
注意を引く
多くの人は、他人の話に興味がないです。
だから、まず、話を聞いてもらえないと始まらない。
相手の注意を引かないといけないんです。
「僕の話を聞いてください」って時に、ストーリーだと入りが強い!
「去年の年末、宝くじが当たった話をさせてください」
なになに?それでどうしたの?聞きたいってなりません?
注意喚起!
こんな物語があるよってだけで、周りの注意をひけるんです。
感化させる
感化とは、「なるほどな」って思わせて行動させること。
例えば、テレビショッピング。
テレビショッピングはストーリーです。
「◯◯に悩まされてる皆様、こんなことありますよね」
「長年◯◯に悩まされていたAさんは、ある商品を使うことで◯◯が改善されました!」
「それがこの商品なんです!」
「それ欲しい、電話しよ」
ストーリーには、行動を変えさせる力があります。
注意を引いて、感化させる。
そしてさらに、心を動かす持続力があるか?
情報は持続力が弱い。
でも、ストーリーはめちゃくちゃ持続する。
持続力を持たせる
自分の好きな漫画のストーリーって忘れます?
忘れてないですよね。
ストーリーって定着するんです。
桃太郎のストーリー、覚えてますよね。
シンデレラのストーリー、覚えてますよね。
ストーリーの持続力はすごい!
だから、何度行ってもディズニーランドって面白いんですね。
アトラクションを体感した時の気持ちが、ストーリーとして頭の中で定着して持続しているから。
また、あのアトラクションを体験したいってなる。
一度、ストーリーで心を掴まれたら、何度も何度も感化をさせられます。
何度も何度も。
絵本や、漫画、そしてアニメやドラマ。
子供から大人まで、ストーリーは、何度も消費されます。
ストーリーの持続力は半端ないです。
ストーリーには長期のファンを作る力があります。
ストーリーの作り方 3ステップ
- 共感できる主人公を置く
- 本音の感情を見せる
- 詳細を描く
共感できる主人公を置く
ちょっと言い過ぎかもですが、
大体の物語って、平凡な主人公にとんでもない出来事が起こる。
これですよね。
平凡な小学生のところに、ある日突然、未来から猫型ロボットがやってきた
平凡な中学生が、ある日突然、言葉を喋る黒猫と出会い、そして変身して妖魔と戦うことになる
平々凡々な主人公だから、共感できるんです。
ドラえもんで、出木杉くんが主人公だったら嫌ですよね。
最強やん!です。
共感できる主人公を置く。
本音の感情を見せる
主人公に感情を赤裸々にぶつけてもらう!
大事なのは葛藤と苦悩です。
なぜかと言うと。
皆さんも僕もそうです。
誰もが葛藤を経験しています。
「こいつも悩んでるのね、苦しんでるのね」
ここで共感してストーリーの主人公とシンクロしていくんです。
「ドラえも〜ん」
「ジャイアンが・・・」
これですよ!
ディテールを描く
ディティールび描き方は2つに分かれます。
1つはシーンのディティール
全部のシーンを均等に描くんじゃなくて、フォーカスするシーンを作る。
桃太郎でいうと、生まれた時、それから鬼ヶ島へ向かう時、ここは詳細に描かれてますよね。
もし、全体を均等に描かれていたら、単なる桃太郎の成長日記です。
2つ目は、キャラクターのディティール
ディティールは親しみやすいように描く。
例えば、好物や苦手なもの。
ドラえもんは、どら焼きが好きで、ネズミが嫌いだから、親しみやすく共感できるんですよね。
もし、ドラえんが、コンセントにプラグを差し込んでチャージしてたらどうです?
「のび太くん、どこでもドアを出すのにバッテリー容量が足りないんだ」
「のび太くん、充電に10分ほど待ってて欲しい」
そんなドラえもん嫌!
ディティールを描くことで想像力が刺激されます。
ドラえもんは、存在しないんだけど、”ドラえもん” って言ったら、みな同じドラえもんを想像すると思います。
未来から来た、青色の猫型ロボットですよね!
これがストーリーの力。
ディティールを描くことで、そのストーリーは、より人々に共有されるようになります。
鉄板のストーリー構成
全体構成はシンプル!
日常があって、何かの変化、爆発が起きて、そして新しく変化した日常になる。
これなんです。
平凡な日常を過ごしているのび太くん。
ある日突然、机の中から猫型ロボットがやってくる。
その猫型ロボットは、色んな秘密道具を出してくれるんですよね。
それからのび太くんの新しい日常がはじまる。
日常
爆発 新日常
言い過ぎかもですが、全ての物語がこの構成です。
“鬼滅の刃”
“トイストーリー”
“魔女の宅急便”
この構成の中で一番大事なのは、日常です!
例えば、ニュースは、爆発の部分だけを伝えています。
「今日、◯◯で、◯◯な事件が起きました」
ニュースでは泣けない。
なぜなら僕らは、その事件の日常を知らないから。
一方、ドキュメンタリーは違います。
ドキュメンタリーは事件が起きる前の日常を描いています。
「あの事件の背景には、こんなことがあったのね」
僕らは、その事件の日常を知ることで、事件をストーリーとして受け止める。
だから、ドキュメンタリーは心を動かされるんです。
つまり、日常を描かずに、爆発の部分だけを描こうとすると聞き手には届かない。
最も大事なのは、変化や事件が起きる前の日常なんです。
プロポーズもそうですよね。
「結婚して下さい」って今の爆発の部分だけを話ても相手に届かない。
「出会う前の日常があって、君に会えたことで、こう変化したんだ」って伝えることで相手に届きます。
何度も言いますが、大事なのは、変化前の日常を描くこと。
4種類のストーリーを使いこなす
ストーリーテリングには、4種類のパターンがあります。
その4種類を目的や手段によって使い分けることができるば、あなたは無敵のストーリーテラーになれる
- 商品のストーリー
- 創業者のストーリー
- 目的ストーリー
- お客さんのストーリー
商品のストーリー
「この商品の良さを伝えたい
商品の情報をいくら言っても刺さらない。
大事なのは商品情報より人物。
その商品を作った人の思いとか気持ちがあるといいんですね。
これがまさに、「この野菜私が作りました」です。
スーパーに野菜を買いに行って、生産者の顔と名前、それに生産した野菜への思いが書かれていたら興味湧きません?
「有機野菜にこだわり続けて10年以上。今年も一生懸命育てました」
「赤ちゃんも安心して食べられる、旬の野菜を是非お試しください」
主人公は身近なキャラクター。
ここです!
商品を伝えたい時は、背景の人物のストーリーを合わせて伝える。
ポイントは、モノ・情報ではなく人
創業者のストーリー
商品やサービスを販売している会社の場合。
会社の創業者のストーリーが大事になる時があります。
どんな時か?
投資家に訴えたい時!
もしくは、競合他社とコンペで戦う時!
もちろん、消費者に届ける時も必要ですよ。
創業者のストーリー
「松下幸之助」
「スティーブ・ジョブズ」
皆さんは、スティーブ・ジョブズの話を聞いたことありますよね。
Macの商品とは関係ない創業者の話を聞いて、iPoneを買いたくなりませんでした?
創業者のストーリーにも心を動かす力があります。
目的ストーリー
仲間に向けてチーム力をアップするためにシェアすべきストーリー。
なんで俺たちは、この商品を売るんだって目的をストーリーとしてシェアする
これがすごく大事!
「いいか、皆んな」
「俺たちの造ったこのサービスは、世の中の人々の生活を豊かにするんだ!」
目的をハッキリさせてストーリーとして共有する。
チーム力を上げる時もストーリーは力を発揮しましす。
お客さんのストーリー
この商品を買って使ってみたら、こんな風に人生が変わった。
よく見たり聞いたりしません?
聞きますよね。
この黒い錠剤を毎日飲んだら若返りました的なストーリーです。
「Aさんは、長年◯◯に悩まされていました」
「ある時、Aさんは知人の紹介で商品◯◯に出会い」
「3ヶ月後、Aさんの悩みは改善されました!」
お客さんの体験したストーリーを描き商品の魅力を伝える。
これは、いつも消費している僕たちが、一番よく聞くストーリーですね。
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